システムトレードの罠、その1

システムトレードとは?
自動で売買するシステムの事です。
昨今、「システムトレード」という言葉自体が
投資家の中でも随分と浸透してきました。
最も多いのが自分の分野でもあるFXのシステムトレードですが、
本当に数えればきりがないほど、世に溢れているようです。
その中にはピンからキリまで存在します。
例えば地面から宇宙まで。(よく分からない例えですね
)
ですがバランスよく?上から下まである訳ではなく、
そのほとんどは役に立たないのが現状です。
システムを作るのは簡単だけど、儲け続けるとなると、、、
非常に難しいからでしょう。
色々な甘い誘惑の罠が仕掛けられています。
これから投資・資産運用という道に進もうと考えるのであれば
1つご参考にして頂きたく思います。
その1:「システムトレードの定義」
そもそもシステムトレードとは何なのか、その説明から行いましょう。
トレード方法の種類は大きく2つに大別すると「裁量トレード」と
「システムトレード」に分けられます。
<裁量トレード>
自分の考え、裁量に従ってトレードを行うトレード方法。
たとえば、
Panasonicが三洋電機を買収するという情報を受けて、Panasonicの
株価が上がる“はず”だと判断し買いを入れる。
リーマンショックを受け、金融業界の信用が収縮し、ドルの価値が
低下すると“思われる”から売りを入れる。
などと、社会の背景情報(ファンダメンタルズ)を元に自分の考えを
トレードに反映させる手法です。
※ ファンダメンタル分析に基づいたトレードが裁量トレードと断言
できるわけではないことに注意。
<システムトレード>
裁量を一切排し、一定の売買ルールに従って売買を行うトレード方法。
たとえば、
20日間の移動平均線と10日間の移動平均線を元にゴールデンクロスとデッドクロスを見極め売りや買いを入れる。
MACDの指標を元にダブルボトムの場所を見極められたら買いを入れる
などと、移動平均線やMACDなどと言った「テクニカル指標」などを
元に行うトレード方法。
過去のチャートの動きを分析し、その結果から一定のロジックを作り
それに沿ってトレードを行うのがこちらに当たります。
こういった違いがあります。
もちろん、どちらがいいというわけではありません。
どちらにもメリット・デメリットが存在します。
一般に裁量トレードのメリットは、「利幅に上限が無く、相場が
荒れた場合など損失を回避しやすい」といったものがあります。
逆にデメリットは「トレードに感情が入ってしまうため、冷静な判断
を下すことが出来ず損失を被ってしまう場合が多い」ということです。
システムトレードはその逆だと思ってください。
相場が荒れた時には利益を出しにくいという難点はありますが、普段
のトレードに感情が入らないため安定的に利ざやを取っていくことが
出来るという特徴があります。
大事なことなので、繰り返しますが
『どちらの手法が良いということはありません』
どちらにもメリット・デメリットが存在し、リスクを含んでいます。
どちらの方が良いということはないという点においては、資産運用に
対する姿勢にも同じことが言えると思います。
運用をするというスタンスには「委託型」と「自立型」というものが
存在します。
<委託型の資産運用> たとえば、
銀行、投資信託、ファンド、国債、保険・・・etc
などといった「自分のお金を預けて、人に運用してもらう代わりに
運用益が出た場合に配当をもらう」というタイプです。
このタイプの最大のメリットは、
「投資の知識はいらない、経験と技術も必要ない、さらに運用に
費やす時間と労力も必要ない。」といった点です。
当然こういった所は金融機関が全て代行してくれます。
その代わり生じるデメリットは「配当益が低い。」ということです。
今の銀行金利はいくらでしょう。
0.2%とかですよね。
投資信託などは今年に至っては軒並みマイナスです。 。
ファンドでも配当は年に3%とか4%とかいった案件しか一般の人には
回ってこないでしょう。(直接海外のファンドを買おうとしたり、スキームを作る側に回れば別ですが。)
私の知り合いにも預けていたファンドが飛び、
多額の負債を抱えてしまった例もあります。
<自立型の資産運用>
たとえば、
株、FX、先物(金、小麦、日経225など様々)、不動産・・・etc
こちらも挙げればきりがありません。
自立型の場合は自分自身で取引を行い、出た運用益を自分が総取り
出来るのが大きなメリットです。 利回りに上限はありません。
しかし、今まで金融機関に頼っていた部分を
自分自身が負わなければなりません。
つまり、知識・経験・スキル・時間・労力など
自分自身で用意しなくてはいけません。
そのせいか、運用を始めても結局損失を被ってしまった
という結果になってしまう例が多くあります。
2007年の統計では運用を行った人の中で実際に利益が出た人は
19%だけでした。
(税金対策で利益は出ていない事にしている人も居るので実際はもうちょっとだけ高いでしょう。)
投資はゼロサムゲームといい、勝った人の利益と負けた人の損失を
足し合わせれば必ず0になると言われています。
つまり、誰かが得した場合、どこかで同じ額だけ損している人が
いるということです。
(実際には証券会社の取引手数料なども加味されるので、厳密に0に
なるわけではない。その分だけマイナスになる。)
利益が出た人が19%と述べましたが、
実際にこの部類に入る人は限られています。
資金力のある大口のファンド、プロのトレーダー、
投資銀行の機関投資家などなど。
トレード自体を生業としている人が多く占めることになります。
よって、個人投資家というものに焦点を合わせれば実際に
利益が出る割合なんて5%程度なのではないかと思われます。
(もちろん、一時的に利益が出る人は多くいますので、厳密に述べる
ことは出来ないのですが、あくまで統計的な予測です。)
この「委託型の資産運用」と「自立型の資産運用」にもそれぞれの
メリット・デメリットがありどちらが良いというわけではありません。
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